GX志向型住宅とは、国が2025年「子育てグリーン住宅支援事業」創設の一環で、ZEH水準を大きく上回る省エネルギー性能や再生可能エネルギーの活用を重視した住宅として定めた区分です。GXとは、「Green Transformation(グリーントランスフォーメーション)」の略称で、温室効果ガスを発生させる化石燃料から太陽光発電、風力発電などのクリーンエネルギー中心へと転換し、経済社会システム全体を変革しようとする取り組みを指します。
世界的にCO2排出量の増加に伴う環境問題が意識される今、住宅を建てる際の環境配慮として、また住まう方に快適で健康的な暮らしをお届けするために、JR九州住宅はGX志向型住宅ビルダーとして時代の要請に応え、健康や家計にも優しいGX志向型住宅をお届けします。
断熱
工法
JR九州住宅がお届けする住まいの外壁には、木造用耐力面材と木枠でパネル化された当社独自の「JRJパネル」を採用し、そのパネルの内部に厚さ約65㎜の断熱材「硬質ウレタンフォーム」を組み込んでいます。
硬質ウレタンフォームは、一般に住宅用断熱材として使用される素材の中では、熱伝導率が低く優れた断熱性能を有しています。また、防水・防湿性が極めて高く、直に水にさらされても品質にほとんど影響がありません。これらの特質は人間の体にはもちろん、建物自体にも大きな影響を与える内部結露(壁体内結露)や、それに伴うカビの発生を防ぐことに繋がります。
JRJパネルは高温多湿の上、豪雨の多いわが国の住まいに求められる条件を兼ね備えた高性能な住宅パネルです。
冬の暖房時に室内から室外に逃げる熱の60%、夏の冷房時(昼)に室外から室内に入り込む熱の約70%が開口部からであり、家の断熱性能を左右するのは開口部、つまり窓です。
そこで、JR九州住宅は、窓に断熱性に優れた高性能サッシを採用し、快適な温熱環境を追求し、省エネルギー性を高めています。
室内側と室外側にLow-Eガラスを採用し、中空層には熱伝導率が低いアルゴンガスを封入。さらに、TWは、トリプルガラスの中間ガラスに1.3mmという特殊薄板ガラスを採用することで断熱性と軽さを両立しました。
空気に比べ熱の伝わりを約30%抑制。中空層は高い断熱効果を発揮する12〜14mm※1 ※2に設計。
熱貫流率
1.19W ⁄ (㎡・K)※3
ガラスエッジからの熱の伝わりを抑えて断熱性を高め、端部の結露も抑制します。
※TW防火戸は、アルミスペーサーです。
室内側にアルミの1 ⁄ 1,000の熱伝導率の樹脂を採用。フレーム内は熱を通しにくい空気の層をたくさん設けた多層ホロー構造にするなどの工夫で断熱性を高めました。クリプトンガス入りタイプは一部に断熱材※4を入れ、さらに高断熱化を図っています。
JRJパネルによる外壁パネル断熱工法や高性能ハイブリッド窓の採用などにより、JR九州住宅がお届けする断熱性能は「GX志向型住宅」の基準である「断熱等級6」を標準仕様としています。 ※規格住宅(JReve)はオプション仕様となります。 ※一部断熱等級4の建売住宅があります。
高断熱住宅には健康的に快適に
過ごせるメリットがあります。
断熱性能の高い家は、各部屋での温度差が少ないことが特徴です。そのためトイレに行くときに寒い思いをすることもなく、浴室でのヒートショックなどのリスクもおさえられます。
1月25日21時
リビング(暖房室)とトイレ(非暖房室)との
温度差
高断熱住宅は、住まう方の
健康づくりに繋がります。
断熱性を高める住宅設備は数多くありますが、普及はまだ充分とは言えません。このためヒートショックや高血圧症など深刻な健康被害を及ぼすこともあります。経済面だけでなく、より健康で快適な暮らしのためにも、省エネルギーで高断熱な家づくりが大切です。
ヒートショックの防止
居間や脱衣所の室温が18℃未満の住宅では、入浴事故リスクが高いとされる“熱め入浴(42℃以上)”が約1.8倍に増加します。また、部屋間の温度差を無くすために居室だけでなく、家全体を暖かくすることが重要です。
高血圧症の防止
床付近の室温が15℃未満の住宅に住む人は、床付近の室温が15℃以上の住宅に住む人に比べて、
・高血圧で通院している人が約1.5倍
・糖尿病で通院している人が約1.6倍
循環器疾患の予防
室温の18℃未満の住宅に住む人は、18℃以上の住宅に住む人に比べて、
・心電図の異常所見のある人が約1.9倍
・総コレステロール値が基準範囲を超える人が約2.6倍
身体活動の活性化
断熱改修により居間や脱衣所の室温が上昇。
コタツが不要となることなどで、住宅内の身体活動時間が約30分程度増加。
※出典:国土交通省「省エネで健康・快適な住まいづくりを! 」参照
夜間暖房を切って寝ると、朝方、部屋の中がとても寒くなっていた経験はありませんか?断熱性能の高い家は熱を逃がさないので、朝方まで暖かさが持続します。
2025年、環境省はさらなる住宅の省エネ性能の向上を目指し、「子育てグリーン住宅支援事業」の一環として断熱等級6以上の新築住宅「GX志向型住宅」を対象に160万円の補助金が支援されます。
対象世帯 | 対象住宅 | 補助額 | ||
---|---|---|---|---|
すべての世帯 | 断熱等級6 | GX志向型住宅 | 160万円 ⁄ 戸 | |
子育て世帯 | 断熱等級5 | 長期優良住宅 | 建て替え前の除去含む | 100万円 ⁄ 戸 |
上記以外 | 80万円 ⁄ 戸 | |||
ZEH水準住宅 | 建て替え前の除去含む | 60万円 ⁄ 戸 | ||
上記以外 | 40万円 ⁄ 戸 |
※対象となる住戸の床面積は50㎡以上240㎡以下。
※以下の住宅は、原則対象外とする。
※申請期間や予算には上限があるため、手続きを進める際はお早めの対応をお願いいたします。
※1:子育て世帯とは…申請時点において、子を有する世帯。※子とは、令和6年4月1日時点で18歳未満(すなわち、平成18(2006)年4月2日以降出生)とする。ただし、令和7年3月末までに建築着工する場合においては、令和5年4月1日時点で18歳未満(すなわち、平成17(2005)年4月2日以降出生)の子とする。
創エネ
自宅でエネルギーを創る代表的な設備「太陽光発電システム」。自然エネルギーである太陽光を使って電気をつくり、その電気を自宅で使う自家発電システムです。発電できない夜間や発電量が少ない時は、従来通り電力会社から電気を“買い”、発電量が多い時は、余剰電力を“売る”ことが可能。JR九州住宅では、推奨オプションとして、またはリースでもご提案できます。
HEMSとは「Home Energy Management System(ホーム エネルギー マネジメント システム)」の略で、家電や電気設備とつないで、電気やガスなどの使用量をモニター画面などで「見える化」したり、家電機器を「自動制御」等の管理システムです。
※V2HとはVehicle to Homeの略で電気自動車(EV)やプラグインハイブリッド車(PHEV)に蓄えた電力を家庭に供給する技術のことです。
「建て得」は、LIXILと東京電力エナジーパートナーが共同で設立した「LIXIL TEPCO スマートパートナーズ」が提供するサービスで、主に新築住宅向けに太陽光発電システムを実質0円で導入できるプランです。断熱性や省エネなど環境性能が高い建材・設備を使用することで、消費電力の削減はもちろん、LIXIL TEPCO スマートパートナーズが安く電力を提供。月々の電気代が大幅に削減できます。
省エネ
GX志向型住宅対応の省エネ対策
JR九州住宅の家は、ZEH省エネ基準をクリアした[一次消費エネルギー等級6]の家です。断熱性に優れたサッシおよび先進の省エネ設備を導入することで、エネルギー消費量を抑え、毎月の光熱費を削減。地球環境と家計に優しい暮らしを実現します。
※規格住宅(JReve)はオプション仕様となります。 ※一部断熱等級4の建売住宅があります。
省エネ設備の事例
省エネエアコン
経済産業省によると、エアコンの電力消費の割合は、家庭において夏場は34.2%、冬場は32.7%。現在の省エネエアコンは10年前と比較して約17%も省エネでき、暮らしのコスト削減に効果的です。
エコキュート
再生可能エネルギーを活用した地球環境に優しい電気給湯器です。ヒートポンプ技術で汲み上げた大気中の熱と、割安な夜間電力を使用してお湯を沸かすので、省エネで電気代を抑えることが可能です。
エコジョーズ
これまで捨てられていた熱を再利用して、少ないガス量で効率よくお湯を沸かすガス給湯器。ガス量を減らすことができるので、ガス代の節約につながることはもちろん、CO2の排出量も削減できます。
LED照明
光る半導体という意味のLED。少ない消費電力で明るく点灯するので効率が高く、水銀などの環境負荷物資を含みません。白熱電球の約20~40倍の長寿命照明なので、取り替えの手間も軽減します。