JR九州住宅の構造は、伝統的な木造軸組工法に、
耐震性に加え、
断熱性、施工性を兼ね備えた、
次世代型パネル「JRJパネル」を組み込んだ、
工法を採用しています。
地震大国日本に求められる耐震性を、
確保するとともに、快適性と施工性向上による、
品質の確保を実現しています。
日本は世界有数の地震大国。
甚大な被害を受けた近年の度重なる大地震により、危機管理や建造物の耐震性能の向上はより必須のものとなりました。
そんなニーズを捉え、安心や安全を確保することはもちろん、快適な住空間を生むために開発したのが住宅用高耐震・高断熱パネル「JRJパネル」です。
メリット1優れた耐震性能
地震に強い優れた耐震性能
従来の在来木造軸組工法では、主な耐力壁は筋交いが一般的でした。JRJパネルエ法は、筋交いより耐震強度に優れた木造用耐力面材を組み込み、さらに木枠でパネル化したものを柱間に施工することで、各部位だけでなく住宅全体の耐震レベルをアップさせることができます。
外部からの荷重を面で受け止める
モノコック構造
一般的に航空機や自動車などに採用されているもので、外皮部分で外力をバランスよく分散する構造のことをいいます。柱間に耐力面材と木枠でパネル化したJRJパネルを施工することで、外部からの力を分散し、建物の変形や倒壊を防ぎモノコック構造に近い構造特性を得ることができます。
柱と柱の間に壁を設置する
真壁構造
真壁構造は、地震の揺れが伝わると壁が突っ張ってしっかりと耐えます。また、柱に耐力面材を釘で打ち付けた硬さのある大壁構造にくらべて柔軟性があり、繰り返しの揺れにも強いので、余震があっても安心です。仕上げは大壁構造となります。
耐久性をプラス!
構造体を腐らせない通気層工法
外壁とJRJパネルとの間に空気層を設け、空気の流れをつくることにより、壁内をはじめ構造体を常に乾燥した最適な状態に保ちます。
メリット2快適な断熱性能
断熱性が高いから省エネに貢献し
いつも快適
JRJパネルに使われる硬質ウレタンフォームは、一般に住宅用断熱材として利用される素材のなかでは、熱伝導率が低く優れた断熱性を有しています。また、防水・防湿性が極めて高く、直に水にさらされても品質にほとんど影響がありません。これらの特質は人間の体はもちろん、住まいの健康に大きな影響を与える内部結露(壁体内結露)を防ぐことに繋がっています。JRJパネルは高温多湿のうえに豪雨や豪雪の多い我が国の住まいに求められる条件を兼ね備えた住宅用パネルと言えます。
高断熱の家は
ヒートショックを抑え、
健康に配慮した家。
温度が下がりにくく
冬の朝も快適!
[次世代基準をクリアする高い断熱力]
メリット3高品質と施工性
JRJパネルは工場一貫生産。だから高品質を維持!
JRJパネルは提携工場での一貫生産により安定した品質を高いレベルで維持しています。現場では対応しづらい釘打ちの間隔取りや隙間のズレの無い断熱材の埋め込みを徹底管理し、現場施工の正確性、簡便性を支えます。工場での一貫生産は品質や性能の安定化が図れるため建築現場での施工ムラを無くし、技能差による影響を解消させます。
上棟作業と同時に
断熱工事がほとんど完了
JRJパネルは真壁納まりのため、足場を気にすることなく室内側から柱間に施工できます。耐力面材・断熱材が一体のパネルのため、現場での施工者の技能差を解消し、短い工期で風雨から建物を守ることも可能にします。
耐震等級は、地震に対する建物の強度を示す指標のひとつで、「住宅の品質確保の促進等に関する法律(品確法)」に基づいており、建築基準法レベルと比較した3つの等級が設定されています。
JR九州住宅の住まいは、そのうちの最高等級である「耐震等級3」を標準仕様としてお届けしており、数百年に1度発生する地震力の1.5倍の地震力に対しても倒壊・崩壊しない程度の耐震性を実現。暮らしの基盤である住まいを守り、大切な家族と財産を守るための取組みです。
高品質なJRJパネル工法を
支える信頼の基礎構造
精度にこだわった地盤調査
地震に強い家づくりは、的確な地盤調査から始まります。家を建てる地盤には、スウェーデン式サウンディングにより厳密な地盤調査を実施。硬軟または締まり具合、さらに土層構成を入念に調査します。
建築基準法を上回る基礎配筋
地盤調査の結果を踏まえて、その地盤に適した基礎づくりを行います。強い揺れから家を守るため、基礎を強固にする配筋は建築基準法の数字を上回る直径13mmを確保しています。
地震や経年に強い基礎づくり
基礎を高くすることは家の通風を良くし、耐久性の向上に効果的。建築基準法では30cm以上とされている基礎立ち上がりを、JR九州住宅は40cm以上確保。立ち上がり幅15cmで施工し耐久性を高めています。
耐久性を高めるキソパッキング工法
床下をムラなく換気し、従来方式の約1.5倍〜2倍の換気能力を有するキソパッキング工法を採用。すみずみまで床下換気が行われることで、白蟻の発生や腐食を抑え建物の耐久性を高めます。
地震や台風に強い剛床工法
剛床工法とは、床に厚みのある24mmの構造用合板を施工し、これを受けるために構造受材(90×90mm)や鋼製束を設ける工法です。水平方向に対する力に強く、地震や台風によって歪みにくいというメリットがあります。
金物ひとつにも耐震性を高めて
耐震性に配慮し、基礎と柱をつなぐ部分にはホールダウンアンカーボルトを採用し、基礎と土台をつなぐ部分にはアンカーボルトを採用。さらに構造的なバランスを考慮し耐力壁を配置します。
ミリ単位で正確なプレカット部材
柱や土台など構造部材には、精巧な施工を考え、機械によりミリ単位で正確に切り出される3.5寸(約10.5cm)角のプレカット部材を使用。狂いが少なく耐久性の高い乾燥材との相乗効果で、より強く長持ちする家を目指します。
強く白蟻対策にも効果的な床束
床下を支える1階の床束には、耐震性と同時に、経年に強い耐久性が求められます。そこで、腐食やサビに強さを発揮し、白蟻対策としても効果的な鋼製束を採用しています。